災害によって住まいを失い、避難所から仮設住宅、そして災害公営住宅へと何回も引越しをせざるを得ない方。また家族に迷惑をかけたくないからとの理由で、住み慣れた住まいから施設へ移られる方。そのような状況により発生する深刻な健康被害をリロケーションダメージといいます。望まざるリロケーション(引越し)によって引き起こされるダメージ(被害)。まだまだ認知度の低い言葉だと思いますが、近年の度重なる災害によって増え続ける被災者の増加とともに徐々に注目されています。
住み慣れた住まいに住み続けるにはどうしたらよいのでしょう。自然災害は人間の力で止めることは出来ません。また人は誰でも加齢による身体機能の低下を防ぐ事は出来ません。だからこそ平時から防災を考え、また若いうちから福祉を考え、将来を見据えた家の設計をする事が、リロケーションダメージの予防につながると考えます。
健康で長生きすることは幸せなことだと思います。そして幸せは住まいあってのものだと思います。今年も皆さんの幸せに貢献できる不動産屋としての信念を持ち続けたいと思います。 R.02.01.11