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持続可能な住まい 住まい選びの指標

 住まいがなければ安心して市民生活を送ることが出来ません。住まいは市民生活の基盤です。住まいが長持ちすれば、資源の有効利用にもなりますが、なにより人々の生活基盤の安定につながります。市民が安心して暮らしていける社会は、住まいが長持ちする社会です。

 

 資源の無駄使いが現在の空き家問題を生み出しました。ものを大事にすることを忘れ、スクラップアンドビルドを繰り返し、効率化の名のもと大量生産の建物が跋扈し、大切な家造りの技術までなくしかけている現在。地球規模で発生する異常気象によって、いままでの過ちに気付く人は少しずつ増えています。

 

 長持ちする家が住まい選びの一つの指標であることに違いありません。「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」ストック活用型の社会への転換を目的とした長期優良住宅制度というものがありますが、なにも新しい考えではなく日本ではむかしから当たり前にあった家造りの基本です。いかに現在の多くの家造りが当たり前のことを無視しているのかを示しているものと言えるのではないでしょうか。

 

 過剰なまでの住宅性能を求める部分は、新しもの好きのむかしの悪い癖が治っていないようです。最新の科学技術が住まいに活かされることは、一見とても素晴らしいことのように見えます。しかし、以前のブログ「苦界浄土 水俣病は終わっていない」でも指摘しましたが、アスベストやシックハウス症候群など科学の発展は新たな公害の歴史でもあります。

 

 持続可能な住まいを選ぶことは、悪しき習慣からの脱却だと思います。次の世代のためにできることは何か。「IMPLE HOUSE」はその思いに応える住まいです。     R.01.11.05