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誤解とは 言葉の持つ重み

 誤解。誤った解釈をすること。相手の意図を取り違えること。

 

 誤解という言葉には言動を受け止める側の認識を非難する意味があります。言動の発信側に「過失相殺」的な責任を認める余地はありますが、言動自体の誤りはないことが原則です。つまり基本的に間違ったことはしていないが、受け止める側の認識の誤りのせいで間違ったことをしているかのようにみえてしまうことを誤解と言います。

 

 悪いのは誤解される側ではなく誤解する側です。だから誤解という言葉は、言動の発信者、誤解される側が使います。仮に誤解される側の非があるとすれば、「誤解をまねいた」という点においてのみです。

 

 「誤解をまねいた」と言われたら、私は正しいことをしているのだ、あなたの解釈が間違っているのだ、との意味が込められています。正すべきはどちらなのか。言葉の意味を考えると、【朝三暮四】の猿になったかのように感じますが、これも誤解でしょうか。     R.02.12.17