かつて下関市内には路面電車が走っていました。残念ながら昭和46年2月6日をもって廃止されたのですが、現在もその痕跡を様々な場所で見つけることが出来ます。
例えば下関市民にはおなじみの「東駅」というエリア名。正式な町名でもJR線の駅名でもないのですが、路面電車の「東下関駅」があった場所なので、略して「東駅」と今でも呼ばれています。現在はハンバーガーショップに隣接するバス停周辺にかつての駅舎があったそうです。
そんな路面電車の敷石を再利用しているお家があります。「中古住宅 長府松小田中町 1,880万円」です。路面電車が廃止された後、敷石が売りに出されていたそうで、それを購入したこちらの物件の前所有者様が玄関前の飛び石と駐車場前の溝蓋として利用されていました。
言われなければ素通りしてしまいそうですが、下関の歴史が刻まれた石だと思うと感慨深いものがあります。こういったエピソードがあるのも中古住宅の魅力だと思います。 R.02.03.02