下関市にも防災計画(平成30年2月改定)があります。その中でいくつか気になる点がありました。
1点目は下関市の災害特性についてです。その中で下関市内でも液状化現象がおきる可能性を指摘しています。長府から小月にかけての埋立地、下関駅周辺及び彦島の西岸、綾羅木川、木屋川、粟野川流域に可能性があるそうです。液状化エリアについては下関市のハザードマップでは確認できないので、ぜひ早急に液状化マップの整備をお願いしたいです。
2点目は指定避難所についてです。学校や公民館などの公共施設が地区ごとに定められていますが、その収容人員が気になります。施設ごとに収容人員が記載されていますが、総数はおよそ5万2千人程度でした。全人口の約27万人には届きません。大規模な避難者が発生した場合は、施設に入りきれない人も出てくると思います。また、収容人員は1人当たり3㎡に建物面積で計算しているのですが、1人当たりの面積が少なくなりすし詰め状態となる可能性も考えられます。ただし、地区により充足率は大きく違います。例えば内日地区は人口1,140人に対し収容人員は716人、安岡地区は人口14,520人に対し収容人員は1,602人といった具合です。※人口数は平成30年8月31日現在の下関市人口統計によるものです。また、災害の種類(地震、土砂災害、高潮など)によっては利用出来ない避難所もありますので、注意が必要です。
地震などの災害はいつどこで発生するかわかりません。他人ごととして無関心でいてはいけない時代だと思います。 H.30.09.14