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中古住宅検索条件に見る世論の変化 その2

 先日不動産ポータルサイトの「築年数」検索条件についてお伝えしましたが、本日は「建物状況調査(インスペクション)」について考えます。

 

 国の登録を受けた既存住宅状況調査技術者講習を修了した建築士(既存住宅状況調査技術者)が、既存住宅の基礎、外壁等の部位毎に生じているひび割れ、雨漏り等の劣化・不具合の有無を目視、計測等により調査するものを「建物状況調査(インスペクション)」と言います。

 

 今年4月1日施行の法律により宅建業法が改正され、中古住宅取引時の情報提供の充実を図る事を目的に、宅建業者が「建物状況調査(インスペクション)」の活用を促す事になりました。この「建物状況調査(インスペクション)」の活用により、消費者が安心して中古住宅取引を行える市場環境の整備が期待されます。

 

 まだ始まったばかりの制度なので、「建物状況調査(インスペクション)」を実施している物件自体が全国的にも少ない状況ですが、スーモはこの検索条件項目も既に採用しています。住まいの良し悪しを決めるポイントは「築年が新しい事」ではないという今の世論の追い風となる「建物状況調査(インスペクション)」。他のポータルサイトも早く採用ほしいものです。     H.30.11.23