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道路交通法

道路交通法 

 【第1条】 この法律は、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする。

 【第18条2項】 車両は、前項の規定により歩道と車道の区別のない道路を通行する場合その他の場合において、歩行者の側方を通過するときは、これとの間に安全な間隔を保ち、又は徐行しなければならない。

 【第38条】 車両等は、横断歩道又は自転車横断帯(以下この条において「横断歩道等」という。)に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車(以下この条において「歩行者等」という。)がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。

 

 

 自動車のあおり運転、飲酒運転、居眠り運転、スピード超過、ながらスマホなどは、やってはいけない運転だという事は誰でも知っています。しかし、通学中の学生等の歩行者の横をスピードを落とさずに通過する車両、信号の無い横断歩道を渡ろうとする歩行者を無視して通過する車両等には、違反行為をしている認識が無い様に感じます。

 

 モータリゼーションの発展は日本経済の発展につながりましたが、その反面、交通事故による多くの被害者を生み出し続けています。交通事故を抑止する自動運転技術などのテクノロジーが発達しつつある現代ですが、一般的なクルマにおいて、運転者が道路交通法を順守していることを認識できる装置はスピードメーター以外にありません。つまり交通事故を起こすか起こさないかは全て運転者の自己責任に委ねられている状況が、自動車誕生以来現在に至るまでほとんど改善されていないのです。日本経済の発展とは、交通事故被害者の犠牲の上に成り立っている、そして事故抑止ではなく購買意欲増進のマーケティングを選択した経営判断によるものだと考えなくて済む事実があるのであれば救われる気がします。

 

 全ての運転者が道路交通法を順守するだけで、交通事故による被害はほとんどなくなります。ですが自動車産業界の方々は、人から「クルマの運転をする行為」を奪う自動運転技術の完成以外に、交通事故を無くす方法は無いと諦めていらっしゃるように感じます。     H.30.09.06