最近気になること 社会のことなど
写真は乱読中の本です。 雑誌ジュリストは、区分所有法の改正、所有者不明土地法制、成年後見制度など実務に関わる内容について論点整理をしておきたい事柄についてのものです。特に区分所有法は住まいの問題であり、今回の改正の背景や先送りとなる課題など理解しておかなければならない点が山ほどあります。 小説は、ハン・ガンさんと町田そのこさんのものです。写真には入っていませんが、吉田修一さんのものも少しづつ読んでいます。 スパイ防止法制の動きも心配です。小林多喜二や三木清のような日本の宝となる存在ですら犠牲となった戦前の日本社会が、どのように作り上げられたのか。そして新しい戦前と言われる現代において、スノーデンファイルで明らかにされた監視社会の現実と、どう向き合っていけばよいのか。 そんな社会との向き合い方を考える上で、社会学に関する本は欠かせません。その社会を動かす投票行動や民主主義についても基礎となる憲法から理解を深める必要があります。 私たちが生きる社会は、他者との関係で成り立ちます。社会と向き合うということは、他者と自己の折り合いをつけることです。その中に時間という概念が存在します。人の苦しみや喜びには、必ず他者と時間が存在します。他者と時間の実在を証明するものは自己であり、同時に、自己の実在を証明するものは他者と時間であると思います。より良い社会の実現のヒントを、レヴィナスからも探したいと思います。
note更新まとめ 2025.12~2026.01
年末年始にかけての新しいnote記事のお知らせです。 ⓵ 空き家問題の本質をひも解く 2025年12月28日 なぜ空き家は問題なのでしょうか。 なぜ空き家は増え続けるのでしょうか。 空き家問題に対する新しい視点を考察しています。 ② 賃貸不動産経営管理士という表現の違和感 2025年12月30日 なぜ「賃貸借」から「借」をはずしたのか。 なぜ「経営管理」なのか。 住宅を借りることが難しくなっているのではないかという疑問について考えています。 ③ 住宅市場を斬るブルデューの視点 2025年12月31日 『住宅市場の社会経済学 著者:ピエール・ブルデュー 訳者:山田鋭夫、渡辺純子 発行:株式会社藤原書店』 ピエール・ブルデューというフランスの社会学者をご存じでしょうか。 「ディスタンクシオン」、「世界の悲惨」など数ある彼の著作の中で、住宅市場についての考察を著した本についてご紹介しています。 ④ おすすめの1曲 「The Sky Is Crying /Eric Clapton」 2026年1月2日 新年、事務所で最初に流れてきた1曲です。 エリック・クラプトンという稀代のギタリストが追求するブルースの世界。 半世紀前の名演をご紹介しています。 ⑤ マンション形而上学 003 2026年1月3日 今年の4月からマンションに関する新しい法律が施行されます。 その法律の背景や趣旨を、消費者の立場から考えています。 ⑥ 中古住宅の選び方 001 2026年1月4日 コロナ禍以降の建築費用の大幅な値上げは、新築で家を建てるという選択肢を排除するものです。 では、残された選択肢の中からどれを選べばよいのでしょう。 その選択肢の一つである中古住宅を選ぶ際の判断基準について、弊社なりの見解を提示する連載をスタートしました。 ⑦ 川棚と隈研吾建築 2026年1月5日…
note更新 読書感想 『ジェイムズ』を読んで知る民主主義の正しい使い方
noteに新しい記事を掲載しました。 『ジェイムズ』を読んで知る民主主義の正しい使い方 『ジェイムズ 著者:パーシヴァル・エヴェレット 訳者:木原善彦 発行:株式会社河出書房新社』 奴隷制度を過去のものとしてではなく、現代社会にも形を変えて生き続けるものとして描く本書は、全米図書賞やピュリツァー賞など様々な賞を受賞した作品です。古典を題材として取り上げながら、現代社会の問題を鋭く描く内容は、深い主義主張を嫌う日本ではあまり受け入れられないかもしれません。 ただ表面的には、ドラマティックな展開がちりばめられた物語に引き込まれる要素もあり、受賞歴などの話題性も手伝い多くの読者を獲得することでしょう。映画化の話もあるようなので、さらなる読者層の広がりも期待されます。 なぜピュリツァー賞を受賞したのか?そのような視点が生まれると、より本書の魅力が伝わるのではないかと思います。例えば、スタインベックの『怒りの葡萄』と比較したり。 芸能事務所による奴隷契約との連関についても考察したnote掲載記事も、ぜひご一読ください。
instagram更新記事から
『学校と日本社会と「休むこと」 「不登校問題」から「働き方改革」まで 著者:保坂亨 発行:一般財団法人東京大学出版会』 「ようやく日本政府は安倍晋三首相(当時)が議長となって、労働界・産業界のトップと有識者を集めた「働き方改革実現会議」を二〇一六年に発足させました。」 日本国憲法で働くことは国民の義務とされています。 「第二十七条 すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。」 「義務教育」と言われる教育についてはどうでしょうか。 「第二十六条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。」 義務ではなく権利とあります。同条第2項で次のようにあります。 「② すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。」 子どもを働かせることが普通だった時代からの転換を図る文言です。憲法を知らない、知ろうとしない空気は、教育を受ける権利を教育を受ける義務へと変換されたことに対する違和感を感じない大人を大量生産してきました。 また戦前の教育は、お国のために存在する臣民の義務のひとつとして考えられていました。個人の実現ではなく、国家の礎となる人材の育成です。だから学校を休むことなど、あってはならないことだったのです。皆勤賞もそのような精神を育む目的で作られました。「義務教育」という表現は、かつての忠実なる臣民精神の残滓ともいえるのかもしれません。 「休まないことの美学」は、令和の現在も多くの人々の心の中に存在し続けています。そのため「休むこと」への不安を抱く人も多いのではないでしょうか。生きづらさを抱えながら、今を必死に生きている多くの人に届いてほしい一冊です。
note更新 読書感想 正しい文を書くために
noteに新しい記事を掲載しました。 読書感想 正しい文を書くために 『ことばの番人 著者:髙橋秀実 発行:株式会社集英社インターナショナル』 今や不動産情報は、インターネットが中心です。もちろん紙媒体のチラシや情報誌なども、まだまだ健在です。ただ、いずれにしても、情報の質や量はまちまちであり、誤字脱字なども散見される状況です。また意味も文脈もないがしろにされた比喩表現をコピペしたキャッチコピーなどが、あたりまえのように氾濫しています。 言葉を扱う仕事ともいえる不動産業ですが、はたしてそこに意識を向けている会社はどれだけあるのでしょう。言葉は、インターネットやチラシによって、様々な人のもとへ飛び立っていきます。その責任は小さくはありません。 言葉に責任を感じる人にも、感じていない人にも手に取って頂きたい一冊です。 ぜひnote記事をご覧ください。
note更新 読書感想 一つ一つの言葉の広がり
noteに新しい記事を掲載しました。 読書感想 一つ一つの言葉の広がり 『語学の天才まで1億光年 著者:高野秀行 発行:株式会社集英社インターナショナル』 noteで開催されている「#読書の秋2025」企画に参加した記事です。 せっかくなので普段はあまり読まないジャンルにチャレンジしようと考え選んだ本です。 ですが学術研究としても読み物としてもかなり読み応えのある一冊でした。 きっかけは色々なところに転がっているようです。 ぜひ記事もご覧いただきたいのですが、あわせて読書好きの方々には「#読書の秋2025」への参加もお勧めしたいと思います。








