物件紹介
西観音町
2,480
税込
万円

物件に関するお問い合わせ

物件概要

  • 住所:下関市西観音町14番6号
  • 土地面積:255.13m2(77.18坪)
  • 建物床面積:133.66m2(40.43坪)
  • 築年月:昭和54年12月
  • 構造:木造瓦葺平家建
  • 用途地域:第2種中高層住居
  • 交通:観音下バス停 / 徒歩5分
  • 学校区:王司小学校・東部中学校
  • 現況:空家
  • 取引態様:売主
  • 備考:□安心R住宅(全宅連)、リノベーション工事済、既存住宅売買瑕疵保険を付保 当該物件に関することは弊社までお問合せください。安心R住宅(全宅連)とは、耐震性等国土交通省が定めた要件に適合した既存住宅のことです。安心R住宅(全宅連)全般に関すること、取引に係るトラブルが生じた場合等の問合せ先 一般社団法人 山口県宅地建物取引業協会 TEL:083-973-7111 FAX:083-973-7522 受付時間:月曜日~金曜日 午前9時~午後5時
     □既存住宅瑕疵保険検査適合(保険期間5年、保険金額1000万円) □耐震基準適合証明書有り ※住宅ローン控除等利用可 □立地適正化計画居住誘導区域外 □オール電化住宅 □引渡し時期:即時  □リノベーション工事内容【耐震補強工事:耐力壁配置+金物補強、間取変更、設備交換(キッチン・ユニットバス・トイレ・洗面化粧台・エコキュート460L)、駐車場加工、床組・床フローリング・壁クロス施工、畳新床、断熱材(床、壁、天井)一部充填、玄関ドア・勝手口ドア・室内建具交換、全サッシ交換(複層)、外壁・屋根漆喰塗装】、照明・家具付  □固定資産税年額約51,321円(令和4年度) □駐車場拡張工事完了R.02.07

物件所在地

中古住宅:3LDK 西観音町 2,480万円

理想の住まいとは

時を経て生まれる風格と味わい
先人たちの知恵と工夫が息づく空間
伝統への敬意、自然への畏敬の念
時代を取り込む懐の深さ

出会いはすぐそこに


昭和40年代後半に開発された小高い団地の中で、敷地面積約77坪の広さを持つこちらの物件。下関市立王司小学校から徒歩約13分の距離に位置する閑静な住宅街で、幅約6mの広々した東南側道路に面しています。この団地の自治会の取決めで路上駐車が禁止されているので、車両の通行もスムーズです。その前面道路と駐車場の間口を広げ、4台分の駐車場を整備しました。1台は玄関ポーチまで進入できるので、雨の日などの車の昇降に便利です。玄関まわりには庭木が配置されたお庭もあります。

重厚な入母屋造りの外観からもわかる通り、こちらの建物は昔ながらの大工さんの手仕事で建てられた伝統構法の造りです。この度のリノベーション工事に際し、とても天井の高い小屋組みだった為、耐震補強計画では平家建てながら2階建ての構造として計算しています。瓦葺の重たい屋根と高い小屋組み、そして床面積約40坪の広さもある建物は、耐震補強工事により一般診断法による上部構造評点1.34の建物強度となりました。

耐震補強とあわせてリノベーション工事計画で重点を置いたのが建物のバリアフリー化です。一般的なバリアフリー住宅は室内の段差の解消や階段の手すり設置程度までですが、この建物ではさらに踏み込んだ設計を取り入れています。まずは玄関。アプローチをスロープ状にして玄関扉を引き違い戸としています。玄関ホールの壁にはL字型の手すりを設置し、玄関框と土間の段差緩和のため式台を取り付けています。室内の段差解消は当然のことですが、車椅子での移動が楽になるように廊下の幅を広げています。もともとモジュールが広い造りだったので狭い部分でも80センチ幅なのですが、収納の一部を取り込む工夫でトイレ前や玄関ホール部分は100センチ以上を確保しています。また室内のドアに片引き戸を多用しています。なかでもトイレの扉は開口を広くするために2枚片引き戸としました。このトイレも介助者の作業性を考慮し2帖分のスペースを確保しました。さらにトイレの着座から立ち上がりの動作を補助する手すりも設置。トイレ内の壁は将来手すりの増設も出来るように下地を補強しています。お風呂場も片引き戸とし、介助しやすい洗い場の向きにしています。

照明計画にもこだわりがあります。玄関ホール天井部分に通常の倍の数の照明を設置しています。夜、玄関で来客対応する際、対面する互いの表情が見えるようにするための配慮です。トイレもダウンライト照明を2つにして、介助作業のストレスとならないようにしています。20帖の広さと約3.7mの天井高を誇るLDKは、ダウンライト、ブラケット、シーリングと3種類の照明を贅沢に配置しています。そして8帖のダイニングキッチン部分、6帖のリビング部分、同じく6帖の和室部分をそれぞれ単独で使用できるようにスイッチ系統を分けています。廊下の照明も居室とのアクセス部分で暗さを感じさせないように十分な数を配置しています。

コンセントの数と設置箇所も生活スタイルをイメージして計画しています。玄関ホールや廊下、トイレ内やキッチンの床部分など、出来るだけ延長コードやタコ足配線などしなくて済むようにしています。電気に関しては配線も全て新規更新していますので、中古住宅によくある漏電の心配もありません。配線が新しくなったように分電盤も新しくしています。この分電盤には感震センサーが付いています。いわゆる感震ブレーカーと呼ばれるもので、震度5強以上の地震を検知すると光と音で知らせてくれ、約3分後に自動でブレーカーを落としてくれるものです。地震の際には通電火災を防ぐため、ブレーカーを落としてから外に逃げるように推奨されています。しかし、激しい揺れで混乱した状況において、なかなか簡単に出来ることではありません。この感震ブレーカーがあれば、夜間でも避難できるように3分の時間をおいてからブレーカーが落ちる仕組みなので安心です。耐震補強と合わせた災害対策のひとつです。

水回り設備は全て新規更新しています。オール電化住宅仕様としているので、キッチンコンロはIHクッキングヒーター、給湯は湯切れの心配のないように460ℓフルオートタイプのエコキュートを採用。エコキュートの貯湯タンクは断水時の生活水としての利用も可能です。キッチンはクリナップ社製のシステムキッチンで、食器洗い乾燥機付きです。しかもレンジフードは自動洗浄機能付きのものなので、換気扇フィルター掃除の手間が大幅に削減できます。トイレはTOTO社製のお掃除が楽な超節水タイプです。お風呂もTOTO社製の1坪タイプのユニットバスで、ゆったりと足を伸ばせる大きさの保温性の高い浴槽です。洗面化粧台もTOTO社製で、幅75センチのシャワー水栓付きのものです。洗面室には洗濯機パンも取り付けました。戸建住宅では防水パンを付けない家も多いですが、水漏れの際に床下へのダメージを防ぐ意味でもあった方が安心です。

耐震性だけでなく室内の温熱環境の向上も図られています。窓は全て新規に複層ガラスサッシに交換。床下や天井、そして既存の土壁から耐力壁へ変更した部分には断熱材を充填しています。リノベーション工事前は床下も高く通気性が良い分、冬は底冷えがしていましたが、サッシ交換と断熱材充填により寒さはかなり改善されました。夏場の暑さに関しては、もともとの構造がかなり有効です。高い小屋組みと瓦葺の屋根は夏の日差しを緩和する効果があり、さらに天井部分の断熱材充填が補完してくれています。

大工の手仕事による伝統構法の建物の良さは構造だけではありません。格天井のある洋室や付け書院のある和室は極力その雰囲気を壊さないように配慮しました。時間の経過が味わいとなって落ち着いた雰囲気を醸し出す本物の大工の技が残る建物は、今となってはなかなか手に入るものではありません。機能性と芸術性を併せ持つ工芸品と言っても過言ではありません。そしてそんな建物へ敬意を示すような、今回のリノベーション工事における地元工務店の大工による丁寧な仕事も忘れてはいけない部分です。昔の仕事を知る大工だったからこそ、この仕上がりが実現したのでしょう。こういった建物の存在が技術の伝承につながります。

間取の表記としては3LDKとしていますが、12帖の洋室は真ん中で間仕切って6帖2間とすることを想定した造りです。またLDKの和室もリビングと緩やかにつながる個室としても利用出来ます。家族の変化に対応して、5LDKとしての使用も可能なフレキシブルな間取です。末永くこの建物と家族の歴史を刻んで頂くための工夫でもあります。

住宅性能を向上させるリノベーション工事によって新たな息吹を吹き込まれた伝統構法の建物。既存住宅瑕疵保険の検査も合格して品質面でもご安心して頂ける仕上がりです。登録免許税軽減や住宅ローン控除の利用も可能ですので、取得時の金銭的なメリットも享受出来ます。全宅連安心R住宅の表示がある中古住宅は、全国でもこのお家が最初です。新築から中古住宅への住宅政策の転換期における先進的な取組みでもあります。これからの時代に求められる新しい価値観を、インプルハウスはご提供します。