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大内文化とクリスマスの街

 弊社ブログ記事ソーイングビーと伝統建築工匠の技 受け継ぐということでもお伝えした日本の「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」が、正式にユネスコ無形文化遺産代表一覧表に登録されたそうです。

 

 今日は仕事の関係で山口市まで足を運んだので、時間をつくり瑠璃光寺にお参りしてきました。日本三名塔にも数えられる国宝の五重塔はもちろんですが、香山公園内には素晴らしい木造建造物が点在しており、建築マニアには至福の時を過ごせる場所です。このような貴重な建物は、伝統建築工匠の技によって受け継がれてきたものであり、これからも受け継いでいかなければならないものです。

 

 瑠璃光寺は曹洞宗の禅寺で、ご本尊は薬師如来です。コロナ禍の状況が一日でも早く良くなることを祈願してまいりました。曹洞宗と言えば、下関市にも功山寺がありますが、こちらの仏殿も国宝に指定されています。瑠璃光寺五重塔も功山寺仏殿も、檜皮葺(ひわだぶき)ならではの美しい曲線の屋根に目を奪われます。

 

 瑠璃光寺五重塔は大内文化の最高傑作とも言われていますが、大内氏はフランシスコ・ザビエルの布教活動を許可し、その後日本で初めてクリスマスが祝われることとなったそうです。現在、山口市では日本のクリスマス発祥の地として、クリスマスに関連する様々な催しが開催されているようです。

 

 コロナ禍、クリスマス、ユネスコ無形文化遺産登録。これらの点が線で結ばれる場所として、この時期の瑠璃光寺は人を引き付ける引力があるように感じました。     R.02.12.22