山口県のウェブサイトから「ため池マップ（ため池データベース）」が利用できるようになりました。現時点で下関市は、ため池ハザードマップが未整備であるため、近所のため池について調べる場合はこの山口県のため池マップが役に立ちます。
中でも「防災重点ため池」は気を付けたいところです。「防災重点ため池」とは、「決壊した場合の浸水区域に家屋や公共施設等が存在し、人的被害を与えるおそれのあるため池」のことです。平成30年7月豪雨を踏まえ見直しを行った新たな基準が平成30年11月に農林水産省より公表され、「防災重点ため池」が再選定されました。
耐震や豪雨などの補強対策が必要なため池も多いですが、まだまだ現状はため池の把握・調査が始まった段階のようです。そのため現段階では、ため池が近くにある場合は決壊することを前提に、避難行動を考えた方が良いと思います。
農業用水を確保する貴重な水源でもあるため池ですが、農業従事者の減少・高齢化などもあり、その維持管理については必ずしも万全な体制ではありません。生物の生息・生育の場所として、また降雨時には雨水を一時的にためる洪水調整の役割などもあるため池の維持管理の問題は、近年多発する豪雨災害等の防災上の観点からも優先的に取り組む必要があります。 R.02.07.08
