あらゆる場面で不平等の存在を実感する機会が増えています。例えば日常的な買い物や外食の場面。消費行為はモノやサービスを提供する側と、それを享受する側が貨幣により等価交換する経済活動です。そこに上下関係は存在しません。
しかし「お金を使う」ことを「お金を落とす」と表現する人々がいます。その背景には対等である消費行為を、富める者から貧する者へのお情けに変換する歪んだ特権意識が潜んでいるように感じます。いまだにトリクルダウン仮説(理論は立証できるもの、仮説は立証できないもの)の残滓(残りカス)が一部の人々の意識に残っているのではないでしょうか。
「お金を落とした」のなら、近くの交番に届けてあげましょう。「お金を落としてしまう」ような財布はきっと穴だらけでしょうから、財布売り場を教えてあげましょう。「お金を落とす」ことが平気な人はきっとお金の価値がわからないのだから、奉仕活動を通じて社会性や豊かな人間性を身につけさせてあげましょう。
皆さん、お金は大切なものですから落とさないように気を付けましょう。 R.02.06.17