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廃用性症候群

 ベッドで寝たきり状態の様な安静状態が長く続くことで心身に生じる様々な状態のことを廃用性症候群と言います。

 

 住まいのバリアフリー化は、家庭内での怪我を防ぐことで結果的に廃用性症候群を予防する事につながると考えます。住まいには若くて健康的な人には気付かないバリアが多数存在しますが、必要となった時にリフォームすれば良いと考える方が大多数ではないかと思います。段差の解消と手摺の設置程度であれば、ある程度は可能だと思いますが、例えば車椅子を使用する為に廊下やドアの幅を広げたいと考えても、建物の構造的な問題でそれが出来ない場合があります。そうなったら施設に入ったり、引っ越せば良いと考える方もいらっしゃるかもしれません。私も以前はそれに近い考えでした。「人生のライフステージに合わせた住み替え」を中古住宅売買のメリットの一つとして提案する事もありました。しかし、引越しのストレスは意外と大きく、ましてや心身が弱った状態での引越しのストレスは計り知れないものとなる場合があります。

 

 住まい探しにおいて、その家は終の棲家となり得るかという視点も大事だと考えます。    H.30.08.17